イーサリアムマイニングに関する役立つ情報と収益率


日付: 2021-01-14 閲覧数: 105



分散型仮想通貨ネットワークの普及が進んでおり、誰しも仮想通貨口座を開設したり、仮想通貨の採掘を行ったり、仮想通貨を振り込んだりすることが出来る仮想通貨取引を可能とする分散型仕組みが今年も注目を集めるだろう。とはいっても、ネットワークの安全強化にも重きを置くべきだし、多数の悪意あるユーザが協力的な攻撃をしかけて不正取引を行おうとする行為からネットワークを守らなければならないという課題が残っている。地理的に分散されたネットワークにおいて参加者たちが協力し合って取引情報を改竄することが難しい。したがって、ある仮想通貨ネットワークがどれほど地理的に分散されているのか興味深い。ということで、今回はイーサリアムの分析とマイニング(仮想通貨採掘)について解説したいと思う。


イーサリアムネットワークの集計をethernodes.orgでアクセスできる。このサイトで、あるイーサリアムノード(イーサリアムネットワークに接続したパソコン)が実行しているソフトウェアの番号とノードの居場所も確認できる。今回はこの情報の分析によってイーサリアムネットワークの分散度に焦点を当てる。


2021年1月に日本から接続するイーサリアムノードの集計


下の画像の通り、日本から436イーサリアムノードが接続している。その中の365ノードが東京から接続し大阪からわずか4ノードという集計になっている。イーサリアムネットワークに接続して仮想通貨を振り込んだり受け取ったり残高を確認したりすることもできるから、全てのノードが必ずしもイーサリアムを採掘していると限らない。


日本から接続しているイーサリアムノードの集計


世界中最多数のイーサリアムノードはどこ?


答えはアメリカだ。現在、11.483実行中のノードから3089ノードはアメリカにあり、これはネットワーク全体に対して26.96パーセントの割合だ。なので、イーサリアムネットワークがアメリカから51%攻撃を受ける恐れがまだないと思う。アメリカの次にドイツで1844ノードがあり、これはイーサリアムネットワークの演算能力の16%になっていると分かる。ドイツで隣国のオーストリアと違って、仮想通貨取引が厳しく規制されておりオーストリアの首都のウィーンでビットコインATMが点在しているが、ドイツでは仮想通貨ATMさえ設置されていない。世界中3番目に多いイーサリアムノードを有する国は中国だ。中国に1145イーサリアムノードがあり、イーサリアムネットワーク全体の10%を支配している、という統計になっている。


クラウド上で仮想通貨を採掘


仮想通貨マイニングの観点からみると大手クラウドプロバイダーの前例のない普及が少し恐ろしことだと思う。膨大な計算能力を手にしたグーグル、アマゾンとアリババがクラウドサービス市場を独占的に支配していると言っても過言ではない。最近クラウド上で実行したサービスを提供することになり、アカウントを開設し利用料金を支払うと誰しも強力な仮想マシンを使えるようなる。もちろん、この利用料金は一定の期間に利用したサーバーの消費によって変わってくる。ディープラーニングと機械学習アルゴリズムを実行する際、強力な並列計算機が必要となってくるので大手クラウドプロバイダーがグラフィックスボード搭載の仮想マシンを提供することになったのだ。


ディープラーニングの実行に適した仮想マシンを用いてイーサリアムなどの仮想通貨を採掘するのが非現実的な話しではない。一ヶ月間に採掘できる仮想通貨量に相当する法定通貨の金額と仮想マシンの費用を比較するとマイニングの収益率が赤字になる可能があるが、目的によってクラウドプロバイダーが提供するクラウドサービスを利用することが一考に値するかもしれない。


クラウドを運営する大手企業からほとんど無数のGPUサーバーを借りることができるので、クラウドプロバイダーと協力し合って51%攻撃を目論む悪意あるユーザが、膨大な計算能力を手にしてある仮想通貨のネットワークに大きなダメージを与えれるだろう。利用者の十分多い成熟したビットコインネットワークをこのように攻撃するのが簡単ではないが、新規発行の仮想通貨の場合、ハッシュレートが十分の水準に達してない限り、51%攻撃を誰でも容易に遂行できるというのがなんと恐ろしいことだ。


まずは、クラウド上で行われている仮想通貨マイニングの真相に迫ろう。前述のethernodes.orgで”Network Types”を選ぶとどういうプロバイダーがイーサリアムノードを実行しているかを確認できる。執筆時点でイーサリアムネットワークは以下のようになっている:


イーサリアム採掘用仮想マシンの分布

上の画図を見ると分かるように、Amazonがクラウドプロバイダー業界の絶対王者になっており、その次に中国で圧倒的な人気を博するアリババとドイツに本拠を置くHetzner Online GmbHとContabo GmbH並びに中国拠点のクラウドプロバイダーのほか、グーグルクラウドも仮想通貨採掘の為に仮想マシンを実行しているようだ。


仮想通貨マイニング収益率の計算方法


では、イーサリアムをマイニングすると仮定しよう。収益率を計算する為に一つ以上の変数を考慮しなければならない。採掘用のパソコンは電力で動いているものであるので、電気料金は費用の一部となってくるので。次に、マイニングの報酬としてもらう仮想通貨(イーサリアム)の相場も重要な要素だ。執筆時点でイーサリアムの相場が126,104 円となっており、この数値を定期的にチェックしよう。(例えばこのサイトのパソコン版の右上の欄で)そして一秒間でどのくらいの仮想通貨を採掘できるか「ハッシュレート」という数値で表す。この値はマイニング機によって変わってくるが、メガハッシュ(100万ハッシュ)で指定することが多く、私がグーグルクラウド上の仮想マシンを立ち上げてNVIDIA Tesla P4 GPUを用いておよそ17メガハッシュ/秒の計算能力を絞り出すことに成功した。


次の変数はイーサリアムネットワークの一日あたりの収益率だ。この数値を次のサイトから読み取ることを勧める:Ethereum (ETH) price stats and information。下の方に”Ethereum Mining Profitability”という項目があり、執筆時点で1メガハッシュ/秒当たり0.073 USD/日になっている。つまり、1メガハッシュ/秒の計算能力を提供できる利用者に一日0.073米ドルの報酬が与えられる。換言すれば、私が立ち上げた仮想マシンの17メガハッシュ/秒の性能が一日あたり1.241米ドルを採掘してくれる。これは一ヶ月間で約38.4米ドルとなるはずだ。めでたしめでたし。もちろんマイニングプール経由で接続とプールの手数料を差し引く必要もあり、そして仮想通貨マイニングによる所得が課税されるはずなので経費の計算がやや複雑になってくるので今回はお控えする。


イーサリアム採掘向けのグラフィックスボード


ELSA GeForce RTX 3090 ERAZOR X グラフィックスボード GD3090-24GEREZX VD7456の価格


上の画像を見ると分かるが、GeForce RTX 3090グラフィックボードをアマゾンでおよそ25万円で購入できる。一見高額な初期投資に見えるかもしれないが、kryptex.orgで確認するとこのグラフィックボードのハッシュレートは125メガハッシュ/秒という採掘速度になっており、前述の計算と同じように一日あたりの収益率を計算すると、このグラフィックボードが24時間で9.125米ドルを、一ヶ月間で282米ドル(約3万円)相当の仮想通貨を採掘してくれる。電気料金と税金と他の費用を差し引きイーサリアムの相場が変動しない(当然ありえない話しだが)ことを想定するとグラフィックボードへの初期投資をおよそ一年間で回収できる計算になっている。これは仮想通貨マイニングの収益率を計算する一例に過ぎないことを忘れないで欲しい。マイニング機への投資に当然リスクが付随するので、全てを自己責任でお行いください。 本ブログに記載された情報に起因する損害及びトラブルに関して、執筆者は、あらゆる賠償責任を免れる。


画像:pixabay.com


執筆者:LB


出典:Some useful information for Ethereum miners



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